石坂啓「茶番劇」1

80年代の「マンガ少年」は本当に様々な漫画を載せていた。特に「マンガ少年」は新人作家に面白い人がいたのだ。
石坂啓もその一人だった。今はどうも政治的な活動やら、なんやらの人になっているのだけれど、私は漫画家としての石坂啓しか知らない。

石坂啓の漫画としては、やはり「茶番劇」を推したい。ストーリーの最後の一コマに集約されたオチで何度バッサリ切られたことか。。。あの大胆なス トーリーの落とし方は、暴力的だといってもよかった。しかし私は、今度はどんな切られ方をされるのか?ドキドキしながら、連載を楽しみにしていた覚えがあ る。

石坂啓の漫画はこの「茶番劇」に限らず、いつもメッセージが込められていて、それはしばしば政治的匂いのするものがあった。だから、今の石坂啓の活動も分からなくはない。
ただ、石坂啓は政治活動ありきで漫画というメディアを利用したのではなく、出だしは「ちゃんと」漫画家だったということは間違いない。しかも石坂啓は、面白い漫画を描く作家だったのである。
すでに画像すらないのだが…

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