大友克洋「ショートピース」2

80年代の漫画のルーツと強引に決めた大友克洋の「ショートピース」。この作品集はいくつかの短編を集めた短編集である。
大友克洋のショートピースの中で特に印象に残っている作品といえば、「大麻境」を選びたい。
なぜ?宇宙パトロール・シゲマでなく、’ROUND ABOUT MIDNIGHTでなく、犯すではないのだ!?といわれるかもしれないが、個人的にこれが好きなのである。

「大麻境」に登場する、セコくて、ビンボーで、ノー天気な登場人物たちは、あの時代もっとも平均的な大学生だ…私の周りだけかもしれないが。そいつらが起こすドタバタ劇なのだ。
しかしなによりも、印象に残っているのが、あの劇中の夏の暑さだ。
変なところに引っかかるなあと思われるかもしれないが、個人的に夏の暑さに弱いので、つい思い出されてしまうのである。

他の短編集「ハイウェイスター」の「スカッとさわやか」の暑さも印象的だったのだけど、「大麻境」にもそれが通じていた。
大友克洋のこのころの絵は白いと評されるのだけれど、今思うとあのコントラストのついた画面が、夏の暑さを表現するにはいちばんはまっていたのかもしれない。

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