大友克洋「気分はもう戦争」1

大友克洋+矢作俊彦「気分はもう戦争」。
これは、前述の「さよならにっぽん」のすぐ後に出された漫画。80年の漫画だと思っていたら、81年発刊だった。。。
私が思うに「童夢」や「AKIRA」以前の大友克洋の漫画は、ストーリーをもって読者に感激させようとは考えていない…というより、極力その部分を抑えているように思える。そしてなによりも、根底にあるのはシニカルな笑いだ。
それがもっとも前面へ押し出されたのが、この「気分はもう戦争」だろう。ご存知の通り矢作俊彦が原作を書く合作なのだが、矢作俊彦も根底は同じだろう。だからこそ、最高の作品に仕上がっているのだ。

「気分はもう戦争」のストーリーは、いわゆる冒険小説的な血沸き肉踊るものに仕上げようと思えば可能なはずなのに、出来た漫画はスラップスティックだっだ。
内容も80年代より少し前にありそうな(深読みすれば…だが)現実味のあるものなのに…作品としてはギャグ漫画である。ストーリーの中に作者が出てきている時点で笑わせる気満々だと思う。

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