大友克洋「AKIRA」2

80年代からはや30数年経ち、21世紀になって大友克洋の「AKIRA」について思うのは、「AKIRA」の劇中に出てくる悪ガキども(特に1巻あたりに出てくる金田、鉄男のグループ)が、現代日本に実在することだ。
発表された当初は、「日本じゃ有り得ない連中だろうなあ」と思っていたのだが、同じようなぶっ壊れたマインドの連中が今はフツーにその辺にいる。東京で大爆発もなかったし、超能力者もまだ現れてないが、「AKIRA」に出ていた悪ガキは生まれているのである。
(このシンクロニシティについては、別項でまた書きたいと思う。)

「AKIRA」では(私から見ると、ぶっ壊れた連中の)彼らが新しい世界を築くのだが、本当にそうならば、少なくとも私のようなおじさんは新世界に必要ないだろう。もちろん「AKIRA」の劇中では、おじさん連中は見事に淘汰されていた。
でも、「AKIRA」のラストは大友克洋の漫画の中でも、めずらしく一番未来や希望を感じさせる終わり方なのではないだろうか。

追記:シンクロニシティなのだが、2016年現在東京の大爆発はなくとも、東北の大震災と原発事故は起こり、なんと東京オリンピック開催決定までも(しかも劇中と同じ2020年!)が予見されていたかのように起こっている。

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